2018年3月15日木曜日

3/14新見先生 勉強会

本日は「体外循環中の脳灌流」に関してです。

脳灌流は順行性脳灌流(ACP)から始まり、その後、低体温循環停止(HCA) +逆行性脳灌流(RCP)やACP+HCAが行われている。
ACP vs RCP、ACPは片側(腕頭動脈のみ)と両側(腕頭+左総頚動脈)どっちが良いか?、低体温の温度は何度が良いか?などの議論がされている。

日本では80%が順行性で行われ、14%が逆行性で脳灌流が行われているが予後に差はなしとされている。
予定弓部置換術の死亡リスクは
①体外循環(CPB)時間、②80歳以上、③CKD、④手術時間とされ、脳灌流の方法は含まれていない。
逆行性灌流では順行性に比べ、死亡率、脳卒中、一過性神経障害に差がないとされるが、ICU期間が延長するとの報告はある。
逆行性がどの程度、脳を灌流できるのか?を調べた研究では、逆行性灌流量100ml中わずか0.01mlのみ脳を灌流するとの報告がある。その他の血流は動脈、静脈シャント、脳実質以外を灌流しているとのこと。

低体温循環停止の安全な時間は体温によって異なる。
37度で5分、25度で14分、20度で21分との報告がある。実際、麻酔が行われていれば、さらに数十分は長く停止できるとされ、麻酔中+20度で40分程度は安全と考えられている。
低体温の分類は
mild:28-34度
moderate:20-28度
deep:14-20度
profound:14度以下
22度以下では脳血流の低下よりも脳代謝の低下が大きいため(血流↓、脳代謝↓↓↓)、相対的に脳保護作用が増強される。
しかし、最近の論文ではprofound管理での死亡率上昇、脳卒中上昇、低心機能が報告され、moderateで管理することが多くなっている。ただし、moderateの欠点として、脊髄麻痺の増加、心停止時間の短縮などが言われている。
最後に順行性を片側か、両側でやるかに関して、30日死亡率、神経障害は有意差なしとなっている。


<今日のプロ>
前日の勉強会では、1人だけ震度7クラスの直下型地震に被災したくらいの凄い頭の揺れでした(首捻挫するんじゃね、と心配になる程)。ある意味皆の注目を集めていましたが、本日はさほど揺れることなく聴講されておりました。プロは4月から神奈川に研修に行きますが、神奈川では揺れないでください、お願いします。そして、頑張ってください。

赤嶺
















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