症例1
79歳 重症AS 、心不全、心房細動、肥満、OSASの既往あり。
AVR、MAZEが行われたが、術後に肺炎など起こり呼吸不全で挿管、抜管を繰り返し術後14日目に全身麻酔下での気管切開術が行われた。
プロポ、ロクロで導入し、FiO2:0.4、セボ1.5%で維持していた。手術開始、気管を切開する段階まできたところで、酸素100%で酸素化を行いFiO2:0.4に戻した。その後、気管を切開し止血のため電気メスを使用した時に3cm程度の炎が上がった。生食ですぐに鎮火し気管洗浄を行い、7mmの気切チューブを挿入した。気管支ファイバーで確認したところ右上葉、中葉を中心に粘膜の焼けただれ、炭化がみられた。ICU帰室後、ヘパリン吸入、Nアセチルシステイン、抗生剤などを使用し、気管支ファイバーで観察、洗浄を毎日行った。(術直後、3日目、6日目、12日目の気管支ファイバーの画像:膿性分泌物、炭化、内膜炎症から徐々に粘膜萎縮像に変化)
心臓手術術後、肺炎後であり、心房細動や心不全の影響で血行動態安定せず、HITも併発し死亡した。
症例2
73歳 鼠径ヘルニア術を受ける患者の肺塞栓例、ADL自立
麻酔導入15分後に急にSpO2:82%、血圧73/44、脈44bpmに低下した。FiO2:1.0、肺リクルートメントを行い呼吸音確認したが異常なし。低血圧にフェニレフリンを使用したが血圧戻らず、結局エピネフリン10μg使用した。血圧157/71、SPO2:95%まで回復した。急変時、カプノグラムに異常はなかった。手術中止とし、ICUで胸部レントゲン、心エコー、12誘導心電図などの検査を行ったところ、心電図でSⅠQⅡTⅢ(右心負荷所見)を認めた、他の検査は異常なかった。その後のCT検査で右中葉下葉への肺動脈に血栓を認めた。
アメリカでは肺塞栓は年間30-60万人に起こりそのうち10万人が死亡する。WELLSのスコアリングで発生頻度を予測できる(本症例では発生率1.3%)。
肺塞栓では右心負荷所見が出現するが、心電図変化は11-52%に起こる。他にT波逆転、頻脈、SⅠQⅡTⅢがみられる。
雪が残る中、遅刻する人はいませんでした。最寄り駅が三田線で地下鉄のためか、結構雪に強い当院の出勤状態です。雪の中の出勤で緊張感があったのか、今回は船漕ぎ者いなかったと思います。
赤嶺

