2022年6月13日月曜日

ペインクリニック外来

 2020年に当科のペインクリニック外来は開設されました。当科の渡部診療部長が、月・水・土に外来診察を行っています。

それに伴い、後期研修医を中心にペインクリニック診療を一緒に行える期間(4か月)が設けられました。

私も昨年8~11月ペインクリニックをまわったので、今さらですがその感想など…。


ペインクリニック外来では、脊椎関連の疼痛、肩関節周囲炎、変形性膝関節症、頭痛、三叉神経痛、帯状疱疹、帯状疱疹後神経痛など様々な疼痛を扱っています。

近隣の方がインターネット等で見つけて来院されることもありますし、院内他科からの紹介や近隣の整形外科や皮膚科からの紹介で受診される方もいます。

内服加療や神経ブロックだけでなく、外科的に脊髄刺激療法を行ったり、理学療法・運動療法を勧めたり、それぞれの患者にあった方法を組み合わせながら診療をすすめていくスタイルです。


私は高校生の頃から麻酔科に興味があり、特にペインクリニックは「痛みをなくせばQOL上がって最高じゃん!」と考えていました。

しかし大学生・初期研修医時代にペインクリニックを見学したところ、「もはやこれは注射中毒なんじゃないか?ペインクリニックに週に何度も通う生活が本当にQOL向上になっているとは思えない…」と感じてしまい、それ以降ペインクリニックへの興味が薄れていたのです。


さて、そんな私が当院のペインクリニックをみて感じたことは…

意外と神経ブロックばかりではないんだ!ということです。

もちろん必要な症例にはタイミングを逃さず神経ブロックを積極的に行っておりますが、ただ漫然と定期的に注射するわけではありません。

急性期の疼痛をしっかり軽減することで、慢性的な疼痛への移行を阻止する。

理学療法・運動療法を円滑に行うためために、リハビリの直前に注射する。

など、目的をもって神経ブロックを行っています。

また頻回な神経ブロックが必要な方には、脊髄刺激療法を提案することもあります。

ペインクリニックといえば注射漬け…のようなイメージがあった私には、患者ごとにしっかりゴールを見据えながら、複数の方法を組み合わせて行う治療がとても新鮮にうつり、これならQOL向上に繋がると感じました。

興味が薄れていたペインクリニックという分野に、再度興味が湧き、さらに勉強していきいずれは私も外来診療を行っていけるようになりたいと思った4か月でした。


注射ばかりではないと言いつつも、星状神経節ブロックなど手術室では行わない手技や、22Gでの硬膜外ブロックなど、技術面でも向上できる機会になりました。

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