8月なのに、晴天の日を見ないと思っていたら、昨日のニュースで、今年8月に入って晴れた日がないとのこと、最近で一番驚いたことでした。
でわでわ、本題に、
本日のお題は
「心臓手術術後に全例、デクスメデトミジン(DEX)を使用する必要はあるのか?」です。
まずDEXについて、
DEXはα2アゴニストで中枢、脊髄に作用する。α1:α2=1:1600の比率で結合し、選択的α2受容体とされている。α2受容体は、α2A,B,Cの3つの受容体があり、α2A,Cは中枢神経、α2Bは腎臓、血管平滑筋に存在する。中枢性の作用として、GABA受容体を介さない鎮静効果を示す。DEXは主に鎮静薬として使用されるが、他のα2アゴニストは、降圧薬、離脱症状(アルコール、コカイン、ニコチン)の治療、シバリング軽減、分節麻酔薬への添加などに使用されている。
注意点として①急速静注後に血圧上昇、徐脈となるが、その後はネガティブフィードバックにより血圧低下を示す。②急な中止で反跳性高血圧を示すものもある(DEXはなし)。③肝不全では減量する。④腎不全では減量なし。⑤長期間使用することで半減期が延長する。などがある。
心臓手術術後に全例使用する側に意見として
ファストラック麻酔(術後1-6時間で抜管)により、人工呼吸器時間、ICU滞在時間、麻薬使用量(50-70%)、コストなどの減少、過鎮静やせん妄も少ないとする意見が多い。また、動物実験では、心筋保護作用や心房細動の発生率減少もみられる。
全例で使用する必要はない側の意見として
各論文のlimitationで、除外症例として、心臓、大血管例が除外されているものが散見される。他の論文では、DEXを使用しなくても抜管時間や、ICU滞在時間は変わらないとするものもある。また、せん妄に関しても、原因となる他の因子が十分に検討されていない、単純に鎮静としてプロポ使用群とDEX使用群の比較のみとするものが多いが、プロポ使用例では麻薬使用量も増加するため、その影響も考えられる。さらに、せん妄を起こした群でもICUの滞在時間は変わらなかったとの意見もある。
以上より、心臓以外の合併症がなく、術後数時間で抜管可能と思われる症例では、DEXを使う必要はないであろう。
他の、DEXの効果として、動物実験では腸間膜血流(末梢血流)の改善するとの報告もある。
長くなりましたが、本日はこのような感じでした。
湿った部屋でしたが、皆さん、しっかり聞いてました。新見先生ありがとうございます。
赤嶺
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