意識下挿管は挿管困難が予想される、または既往がある場合に行われる。
挿管困難例では下記内容を検討する必要がある。
①意識下挿管か麻酔導入後の挿管か
②侵襲的か非侵襲的か
③自発呼吸を残すか否か
意識下挿管の利点として、呼吸状態の安定、誤嚥を防ぐ、挿管後の神経評価を行えるなどがある。
挿管困難以外の適応として、頚椎損傷や顔面外傷の手術、血行動態不安定、誤嚥のリスクなどがある。
術前の評価として、過去の麻酔チャートを確認し、挿管のポジション、使用器具、誰が挿管したかなどをチェックする。
術前では、患者さんとしっかりコミュニケーションをとり、どのような手順で行うかを理解してもらうことが重要である。その際は、合併症の説明も行う。
実際に行う際は、十分な酸素投与を行う。TVでは3分、VCでは30秒行う。準備する器具は、喉頭鏡などの一般的なものから、マギール鉗子や、LMA、逆行性挿管、ジェットベンチレーション、気管切開が行えるようにする。
前投薬は、分泌を抑え、粘膜の浮腫予防で行われることもある。
挿管前の準備として、2-4%キシロカインでの表面麻酔を行う。ネブライザーを使用することでより簡単に口腔内、気管内の表面麻酔を行える。
気管内の表面麻酔法として、甲状輪状靭帯穿刺でも上手に行うことができる(新見先生のお薦め)。
顔面神経、舌咽神経、迷走神経領域の神経ブロックを行うこともある。
逆行性挿管について。
適応疾患は、上下顎骨折、舌癌、関節リウマチなどである。禁忌は、解剖の異常や、頸部腫瘤、凝固異常。
注意点として、穿刺部近くに甲状腺の動脈分枝がある。
穿刺部からガイドワイヤーを通し、それをガイドに挿管するが、挿管チューブは10mm前後しか気管に入らないため、ガイドワイヤー抜去などは慎重な操作が必要である。
逆行性挿管+気管支ファイバーでより確実に挿管することができる。
当院では、高度肥満、フルストマック患者に対しても体位をとりクラッシュ導入を行なっているため、意識下挿管をやることがほとんどないです。この機会に、特に肥満例には意識下挿管を検討していきたいです。
10月から、後期研修1年目の研究日が変わりました。そのため、本日から向井プロが水曜日の勉強会に参加されています。今回は新見先生の勉強会初日であったためか、いつもと違って、頑張って聴講している姿勢がありましたが、所々首が座ってないことがありました。次回以降、成長し首が座るか、舟漕ぎ名人に返り咲くか報告したいと思います。
赤嶺
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